2016年1月2日土曜日

人の力は信じられるのか

というわけで、月1は更新するという目標のもとにやってきたブログも
早くも12月は更新なく、1月になってしまいました。
日が流れたところで、何か書き残したいことが降りてくることもなく、
自分で始めたこのブログに何かプレッシャーを感じている年末年始…

あけましておめでとうございます。

年始を迎えたので、今年の目標を。

今年は、「教職員の力を信じる」を目標にしたいと思います。

ところでみなさんは、ご自分の職場の人の力を信じていますか?

自分の周りの人を思い浮かべると、結構職場の人へ文句を言っている人が多いと思います。
理不尽な要求をしてきたり、責任を押し付けてくる上司へ、
うまく関係性を築くことができない同僚へ、
思うように動かず成長を見せない部下へ、
文句や愚痴を聞くことが多いというのが実感です。

僕ですか?
僕は一切このようなことは言いません。
と言いたいですが、やっぱり言ってます。むしろ、懺悔しますが、積極的に言ってきたほうです。
気の合う同僚とだけの居酒屋でまいてきたくだの数々は、とてもここには書くことができません。

今年はそれをやめようと思います。
それは、クラスづくりから学校づくりへと自分のフィールドを広げようと思うからです。

12年間クラス担任をしていて、僕はずっと子どもたちの力を信じてきました。
どの子どもにも力があると心底思ってやってきました。
こんなことを言うと、きれいごとだと言われるかもしれません。
また、「どの子にも無限の可能性がある」なんて言説に抵抗を感じる気持ちも分からなくありません。
正しい努力の方向で、努力を積み上げていけば、できないことなんてない、ということを言うつもりもありません。
が、やっぱり僕は今まで担任してきた子どもたち全員に何かしらの魅力を感じることができました。
万能的に見える子がいる一方で、その良さが見えづらい子もいましたが、でも、日々を過ごす中で、子どもたちひとりひとりに備わっているそれぞれの力を見出していくことができました。
そして、それを積極的に伸ばしたり、周りの子どもたちに伝えていくことが自分の仕事だと思ってやってきました。
じゃあ、子どもの力って何?という話を考え始めると、すごく長いものになりそうなので、これは別の機会で考えていきたいと思います。
(イエナプランで知ったマルチプルインテリジェンスという考えは、かなりしっくりきたので、興味のある方は調べてみてください。)

人の力を伸ばしていくときに、相手の力を信じているか信じていないかで、効果は変わってくる。
教育用語でピグマリオン効果と言われるものです
人は信じられて、力を発揮するものなのです。
僕は学級担任として、それを強く感じていました。
だからこそ、自らに子どもの力を信じることを強く課してきたように思います。

一方で、同じ職員室の仲間に対しては、前述の通り、文句ばっかり言ってきた気がします。
信じていなかった。

学級の子どもたちに対してできていたことが、学校の同僚たちに対してはできていなかった。
そしてそれにずっと気づかずに過ごしてきた。

このことに気づいたときは、結構ショックを受けました。
結局自分は学校全体のことは考えられていなかったのです。

というわけで、今年の目標は「教職員の力を信じる」に決めました。
狭い職場ながらも、いろいろな人がいますが、その人たちの良さを見出し、それを支え、伝えていきたいと思います。
クラスでやってきたことです。きっとできるはず。
それが学校を前に進めていくことにつながり、結果として子どもたちに還元されていけば、こんなに素晴らしいことはありません。
チャレンジしていこうと思います。

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