2020年4月8日水曜日

4月8日

職場のものを見ても、息子が持って帰ってきたものを見ても、休校中の課題は計算や漢字といった習熟のための反復練習が多い。きっと日本全国その傾向なんだろうと思う。
急なことで、できるだけ説明がいらない課題にする必要があったからだ。
でも、受け取った息子はげんなりしているし、今頃日本全国で同じ表情の子が多いだろう。
活動でなく作業を投げているように思う。
今の状況は危うい。僕ら教員がやっていることは、ドリルで置き換わってしまう。ドリルだったら僕らが用意しなくても、書店で手に入ってしまう。ドリルで置き換えられることは、今はネットを使えば、もっと効率的なものがたくさん溢れている。
もちろん、子どもによっては、書店で手に入るドリルが用意してもらえなかったり、ネットへのアクセスが難しい環境にいる子もいるだろう。そういう子には、意味があるのかもしれない。
それでも、考えたくないけれど、考える。もし休校が長引いたら、僕たちは、離れた場所から子どもたちに何を届けるだろう。
今までいくつものミラクルを起こしてきた教室をを失って、それでも、他の何でもない学校としてできることはなんだろう。いや、せっかくだから、いつもの場所じゃないからこそ、できることはなんだろう。
実はもう、少し思いついている。制約があるからこそ、今までの慣例や自分自身の保守的な足かせを壊して進める手応えがもう少しで得られそうな実感がある。
休校中の自分自身への課題だ。この課題は、苦しいけど楽しそうだ。

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